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2009年5月18日 (月)

藤澤ノリマサ:Prayer

Prayerに使われているのはJ.S.バッハのカンタータ147番(イー・スー・チーと呼ぶ人も…)「主よ人の望みの喜びよ」のコラール、と言っても、コラールの歌の旋律ではなく、ヴァイオリンのオブリガート旋律に歌詞をつけて歌っています(歌の部分の旋律も少しだけ、転調する前の英語の歌詞の部分に出てきます)。

流れるような旋律…なのですが、古楽器派、作曲当時と同じ楽器か、その復刻版を使って、作曲当時の音楽理論に基づいて演奏する人たちは、この曲を速めのテンポで、拍の頭にアクセントをつけて、弾むように演奏する人が多いようですね。

このコラールの、古楽器による演奏を初めて聞いた時は、愕然としました。まるでスキップしているようで、なんだか、ずいぶん子どもっぽい「喜び」になっちゃったなという感じ…

でも、歌のフレーズの合間のバスのパートの譜面を見てみると、弾んでいるんですよね、リズムが。このリズムをゆったりと弾こうとすると、重くなっちゃうかもしれません。そう思うと、やっぱり古楽器演奏が本来の形かなとも思います、が…ま、「本来の形」なんてものは聞く方によってはどうでもいい話で、「どちらが好きか」でいいと思っています。今は私は、どちらも好きです。

藤澤ノリマサはまさしく「流れるように」歌っていますね。

Prayerでは、新たに作曲された旋律が、コラールの主旋律の逆行音形を元に作られたような感じで、全体のまとまりがとてもよくできていると思います。中音域のなめらかな発声もとても心地よくて、今のところ、藤澤ノリマサの曲の中で、私の一番のお気に入りです。

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