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2009年5月17日 (日)

藤澤ノリマサ:VINCERO

というわけで、VINCERO、プッチーニのトゥーランドットの話です。

最初に訂正です。VINCEROの最後の音はハイdではなくて、c#ですね。プッチーニのオリジナルより半音低いことに気づいていませんでした、ごめんなさい

m(_ _)m

使われているメロディーは、「誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)」という、主人公カラフのアリアの中の一節ですが、フィギュアスケートの荒川静香がオリンピックで使って、有名になった旋律ですね。このメロディは、このアリアで初めて出てくる訳ではなく、その前も、後でも使われていて、「秘められた名前のテーマ」というべきメロディーです。

藤澤ノリマサの曲のタイトルになっている、VINCEROというのは、イタリア語で「我は勝つ」という意味で、元のアリアの中にも「朝になれば、私は勝つ」というフレーズでこの言葉が出てきます。

トゥーランドットというオペラの筋を簡単に書くと、舞台は古代中国の北京、トゥーランドットという、架空のお姫様がいて、このお姫様は自分に言い寄ってくる男に三つの問題を出して、それが解けないと殺してしまうという、怖いお姫様です。

主人公のカラフ(最初は名前は明かされません)は、国を滅ぼされた元王子で、トゥーランドットに一目惚れして問題に挑戦、三つの謎を解くのですが、結婚するのを拒むトゥーランドットに、「自分の名前がわかったら、自分は殺されてもよい、明日の朝までにわからなかれば、自分と結婚しろ」と、逆に問題を出します。

そこでトゥーランドット姫は、「朝までに名前を知っている者を見つけろ、名前がわかるまでは、『誰も寝てはならぬ』」とお触れを出します。このお触れを聞いて、カラフが歌うのが「誰も寝てはならぬ」というこのアリアで、自分の名前は誰も知らないので、「朝になれば私の勝ちだ(Vincero)」と歌う訳です。藤澤ノリマサのVINCEROの終わりには、このアリアの最後の部分、Vinceroを二回繰り返す部分が使われています。

オペラは一応、ハッピーエンドになっていて(実はハッピーエンドというには問題があるのですが)、カラフのくちづけでトゥーランドットの目が醒めて二人は結婚。最後はトゥーランドットが「この人の名前がわかりました。その名前は、愛です」と歌い、オーケストラがこの「秘められた名前のテーマ」を演奏して終わります。

「ハッピーエンドというには問題」という、その問題については、いつか改めて。

今日、カラオケに行ってVINCEROを歌ったのですが、最後のc#、出ちゃいました。

まだ響きが貧弱だし、あんなに長く伸ばせませんが、この高さの声が出たのは久しぶり、なぜ出せたのか、わかりません。藤澤ノリマサのこの曲の発声のイメージが、私の体に合っているみたいです。

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