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2009年8月28日 (金)

プッチーニの「エドガール」

もう一ヶ月前のことになってしまいますが、NHKの衛星放送でプッチーニのエドガール(放送では「エドガー」)をやっていました。プッチーニのオペラでは、上演機会の少ないことでは1、2を争うと思われる作品…

CDは私が持っているQuellerという女性指揮者(写真を見る限りすごい美人!)のものは今は流通していないようで、タイトル・ロールをドミンゴが歌ったものがグラモフォンから出ていますね。

処女作オペラ「ラ・ヴィッリ」と出世作「マノン・レスコー」の間の作品、と言えば、作品のレベルは大体想像がついちゃうかもしれません。それなりにプッチーニの音はしていて、響きとしてはそんなに嫌いな作品ではないのですが、ストーリーがなんともはや…で

純情な乙女フィデーリアと性悪女ティグラーナにはさまれた男、エドガールの物語。ティグラーナを振り払おうとエドガールが死んだふりをし、それを悲しむティグラーナの心が本物かどうかを試そうとして金品で誘惑してついにティグラーナの嘘をつかせてしまう。最後はエドガールとフィデーリアがめでたく結ばれ…ようとしたところでフィデーリアがティグラーナに刺し殺されてしまって幕。

主人公のエドガールはプッチーニ・テノールらしい優柔不断の身勝手男。フィデーリアはか弱く可憐…とこれまたプッチーニ・ソプラノらしいキャラですがキャラ立っていなくていてもいなくてもいいような存在、って言ったら言い過ぎか。初めてこのオペラを聴いたとき、私はこともあろうに悪役のティグラーナに感情移入してフィデーリアを殺さざるを得なくなったティグラーナが可愛そうになってしまいました。

結局プッチーニのオペラって、「本当の悪者はテノール」っていうのが多いんですよね。その癖音楽上悪者になっていない。で、しらける。

まあ、しらけるっていうところまでいくのはこのエドガールと、前に書いたトゥーランドットくらいかもしれませんし、蝶々夫人なんかはこの「プッチーニ・テノールぶり」を前面に押し出しちゃっているので、救われていたりする部分がありますが、でもなあ、デ・グリューもロドルフも、身勝手だよなあ。

「最後に自分が泣きゃいいと思っていたら、大間違いだぞ!」

って、すごみたくなりませんか?

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